新型コロナの影響もあり、店舗を構えている飲食店のみなさんも今までやっていなかった出前業務をはじめた方も多いのではないでしょうか?
最近では、「出前館」や「楽天デリバリー」といった出前専門のサイトもあるので登録したオーナーさんも多いと思います。
せっかく、始める出前業務なので、売上を伸ばしていきたいのではないでしょうか?
その場合、必ず問題となるのが、リピーターの確保になると思います。
今回は、新たに出前業務を始めるにあたって、2回目以降の注文をしてくれるお客様を増やすため、
あるいは、逃さないようにするために、飲食店オーナーさんが気をつけるべきことと対策を紹介したいと思います。
目次
出前と店舗での大きな違い、料理を提供するまでの時間
店舗を構えて、飲食店を経営している場合、食事をするのは、店内になります。
しかし、出前で料理を提供する場合、届けるまでに20~30分ほどの配達時間がかかってしまいます。
さらに、配達後すぐに食べるとは限らないので、更に10分~20分たってからと考えると
その間に、冷めてしまったり、味が落ちてしまうのは当然です。
しかし、どのくらい変わるのか?というのを事前に把握しておくことで、対策もとれます。
まずは、出前用の容器に料理を入れ、1時間ほどたってから実際に食べてみましょう。
容器には、銀紙やアルミホイルなどのレンジで使えないものは使用しない
温かな料理が冷めてしまった場合に、使われるのが、電子レンジです。
電子レンジで温めをする際に、銀紙やアルミホイルがあると、火花が飛び散り最悪の場合、火事を引き起こしてしまいます。
そのため、銀紙やアルミホイルや、似たような銀色の小分け容器で、仕切るのは避けましょう。
また、ゆで卵などは、まるまる一つではなく、半分に切る等の対策もしておきましょう。
アルミホイルで燃えてしまったり、卵が爆発したりなどが起こったら
次からは注文は難しくなってしまうで、対応しておきましょう。
汁ものを含む料理は、こぼれない用にしっかり対策をする
ラーメンやスープなど、汁ものを提供する場合は、配達途中で、こぼれたりする可能性があります。
他にも汁っけの多い、カレーのルーや、時間が立つと汁っけの増す野菜炒めなど
水分を含む料理を提供する場合は、必ず、配達と同じ用に、一度梱包して、
10分程度、外を回ったりして、確認してみましょう。
もしも、汁が溢れたりする場合は、蓋との間にラップを挟むなどすると
蓋と容器の隙間をラップが埋めてくれるので、こぼれなくなります。
それでも溢れる場合は、更に、セロテープなどで、固定しましょう。
また、セロテープを使う場合は、終端部分を折りたたみ、剥がしやすくしておくと良いです。
大盛りのシールなどは、なるべく使わない
一見、当たり前の用に使ってしまいがちな、大盛りのシールですが、
紙製のシールは、意外と嫌がられます。
これは、地域によってゴミの捨て方が異なるため絶対ではないのですが、
基本的に、プラスチック製の容器を使っているため、そこに紙製のシールを貼ると
ゴミの分別で、剥がさなければならず、嫌がる人が多いのです。
大盛りなどの表記は、マジックなどでも可能なので、紙製のシールは省きましょう。
配達員の指導はしっかりとしておく
店舗で営業しているのと違い、出前では、直接お客様と合うのは配達員です。
配達員の態度や行動によって、店の評価をされてしまうことも少なくありません。
しかも、責任者がわからすると、見えないところでですので、
配達を担当するスタッフは、人当たりがよく責任感のある人材を割り当てましょう。
配達員には、必ず、トラブル対応マニュアルを用意しておくと良いです。
特に多いのは、サイトなどからの注文で、いつまでに配達するか決まっている場合に
その時間までに配達出来ない時の対応です。
事故や交通状況により、5分以上遅れる場合には、店舗スタッフに連絡を入れさせる等の対策をとっておきましょう。
少しでも時間が遅れた場合には、サービス券やお茶などを
配達員の判断で渡せるようにしておくと好印象をもってもらえます。
また、届ける時間によって、言葉を用意しておくのも大切です。
▼予定時間よりも早い場合
「出前の注文をお届けにまいりました。」
▼予定時間ぎりぎりの場合
「遅くなり申し訳有りません。出前の注文をお届けにまいりました。」
▼予定時間を超えてしまった場合
「大変、遅くなり申し訳有りません。出前の注文をお届けにまいりました。」
帰り際に
「この度は、遅くなり大変申し訳有りませんでした。今後とも宜しくお願いします。」
例としては、こういった内容になります。
お弁当容器などは、手提げタイプのビニール袋に入れる
お弁当容器などは、そのままでも、渡すことに問題ないと思いがちですが
手提げタイプのいわゆる、レジ袋に入れるようにしましょう。
最悪汁ものなどがこぼれてしまっていても、ビニール袋が受け止めてくれてくれます。
また、複数の容器に分かれている場合でも、受け渡しの際に、一度の受け渡しですみます。
ドリンクなどの注文が合った場合でも、ドリンクを一つ一つ受け渡すと、お客様の負担になります。
そのため、料理やドリンクなど種類を問わず、ビニール袋にいれて提供するようにしましょう。
まとめ
出前の場合、料理の美味しさだけではなく、お客様をいかに不快にさせないか
あるいは、食事後の手間なども省いてあげることを前提にする必要があります。
出前を長年やっている場合、こういったノウハウは、培われている物ですが、
いざ、出前業務を始めようと思った場合、気づかずにお客様を不快な思いにしてしまい、
リピーターを逃してしまう場合もあるでしょう。
飲食店オーナーさんはつらい状況ではあると思いますが
今回挙げた内容が、リピーター確保の参考になれば幸いです。